2007年05月18日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 2975 count

MoMAによる暫定レポート・弊社ソフトウェアおよび自作ソフトウェアのMono対応の可能性

Written By: 川俣 晶連絡先

 弊社ソフトウェアおよび自作ソフトウェアのいくつかにMoMAを適用してみました。

 分かりやすく言えば、Linux上で動作する可能性の調査です。

りすと亭V4 §

 インストーラ関係等にいくつか問題があるものの、手動インストールすれ解決できる可能性有り。

 1つだけ本体で引っかかったのはディスク残り容量のチェック(WMI経由だったと思う)に対応機能がない部分。少なくとも、残り容量チェックを外せば、Monoでも動く可能性がありそう。

MagSite1 §

 引っかかったのは"void XmlValidatingReader.set_ValidationType(ValidationType)"だけです。検証はしてないので、おそらく書き直して回避する方法があるでしょう。

piclip §

 必須の機能を得るために、P/InvokeでAPIを呼ばねばならないので、おそらく動作させられる見込み無し。

同人ソフト淫欲少女抄(仮) Alpha 0.2 §

 "void Control.set_AutoSize(bool)"や"void ContainerControl.set_AutoScaleMode(AutoScaleMode)"関係のレポートが多数出ています。他にもいくつか出ています。

 一応、自動スケーリングの機能に依存するようなコードではないはずなので、手間を掛ければ解消できる可能性はあり得ます。

感想と今後の予定 §

 予想に反して、そのまま動きそうなものは1つもありませんでした。

 しかし、かなりサポートされるライブラリが手厚くなってきているので、可能性としてのMono対応、(実質的にLinuxサポートの同義語に近い)はあり得るでしょう。

 ただし、Linuxでの動作を保証するかというと、これは難しいでしょう。環境の数が多すぎるし、「保証」と呼べる対応を行うに値するだけの金を出してくれるユーザーが、どほれほどLinux上にいるかも分かりません。